メル・ギブソンの『ハクソー・リッジ』以来となる監督最新作で、マーク・ウォールバーグ主演で贈る映画『フライト・リスク』より、日本語吹替版のメインキャストとして甲斐田裕子、森川智之が参加することが決定、日本語吹替版予告編も解禁となった。
ギブソンが本作で描くのは、絶景の大地アラスカを舞台に、上空10,000フィートの航空機で繰り広げられる、命を賭けた予測不能の騙し合いの物語だ。日本語吹替版メインキャストが演じるのは、地上10,000フィートの上空で生死をかけた駆け引きを繰り広げるワケあり搭乗者たち。甲斐田裕子は現場復帰直後で、重要参考人の航空輸送任務に就く保安官補「マドリン・ハリス」役を、森川智之は謎多きベテランパイロットの「ダリル・ブース」役、重要参考人「ウィンストン」役を一人二役で務める。
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甲斐田と言えばアン・ハサウェイや、『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドットはじめ、ハリウッド女優の吹替えを数多く務めているが、ハリス役のドッカリー代表作『ダウントン・アビー』シリーズの日本語吹替版も長年担当しており、ドッカリー担当声優としてもお馴染みの存在。甲斐田は「今回はキリッとした保安官補で多少違いはありましたが、長い付き合いの女優さんなので違和感は全く感じずに素直に吹き替えることができました」と語っている。
そして森川は自身初となる、一人で主要人物二役を担当。『アンチャーテッド』『バーニング・オーシャン』などでウォールバーグを、『スパイダーマン3』で敵役ヴェノムを演じたグレイスの声を担当しており、今回のオファーが実現した。先にグレイス演じる重要参考人を収録してから、ウォールバーグ演じるパイロットに声を当てたという森川は「パイロットをやる前提だからウィンストンの役もプラン通りにできたし、自分の声を聞きながらだったので、もう片方のパイロットの役と上手く絡めているなって思います」とコメントしている。
■『フライト・リスク』吹替版90秒予告
あわせて解禁された吹替版予告編では、森川が二人のキャラクターそれぞれに入り込み、見事に演じ分ける様子を垣間見ることができる。甲斐田が「映画で描かれている物事がほぼリアルな時間通りに進むので、同時体験している感じが『24 -TWENTY FOUR-』みたいで楽しい」と語る本作だが、ぜひ緊迫感溢れる演技を繰り広げた二人の声にも注目しながら劇場で見届けてほしい。
<コメント全文>
■甲斐田裕子(マドリン・ハリス役)
以前ミシェル・ドッカリーを演じたのは『ダウントン・アビー』だったので、伯爵家のお嬢さん役でした。今回はキリッとした保安官補で多少違いはありましたが、長い付き合いの女優さんなので違和感は全く感じずに素直に吹き替えることができました。
森川さんが一人で二役を演じると聞いていたので、最初に映画を観る時は二つの役がどういう関係性なのかが気になっていました。実は…!みたいな驚きの種明かしがあるのかな?なんて想像しながら、別の意味で楽しんで観てしまいました。
約90分間で限られた登場人物しか出てきませんが、単純にそのシチュエーションを楽しめる見やすい映画になっていて面白かったです。映画で描かれている物事がほぼリアルな時間通りに進むので、同時体験している感じが「24 -TWENTY FOUR-」みたいで楽しいですよね。
■森川智之(ダリル・ブース役、ウィンストン役)
同じ役者さんが二人の役をやっているのかと思ったら全然違ってて、一人で主要人物二役を担当すると聞いてビックリしましたが、マーク・ウォールバーグは何回かやらせてもらっていたので嬉しかったです。今回は飛び抜けて“個性的(笑)”な役だったのですが、俳優のメル・ギブソンが監督ということもあり、役者同士で話し合った部分がキャラクターに出たんだろうな、と思いながら楽しくやらせて頂きました。
でも、登場人物が少ない飛行機の上というシチュエーションで、声優としても逃げ場のない状況で本当に難しかったです。
先にウィンストン(トファー・グレイス)を全部収録してからパイロット(マーク・ウォルバーグ)を演じたのですが、それが正解でしたね。パイロットをやる前提だからウィンストンの役もプラン通りにできたし、自分の声を聞きながらだったので、もう片方のパイロットの役と上手く絡めているなって思います。
すごく面白い作品なので、純粋に楽しんでもらいたいし、個人的には何の予備知識もなく先入観なく吹替版を観てもらって、帰りに二人とも森川智之がやってたの?えっ!?て思って帰路について欲しいです。
3月7日(金)より新宿バルト9ほか全国公開