オーロラの愛
1990年、大学生の北川は学報で旅行が好きな小鳳の文章に惹かれ、次第に親しくなる。ある日教授からオーロラとその伝説について聞かされ、二人は一緒にオーロラを見に行くという約束をする。しかし、早くに両親を亡くした小鳳が、脳腫瘍を患う妹の治療のためにアメリカに行くことになり、二人は離ればなれになった。
2014年、花屋を営むアリサは、初恋の人が忘れられない母親が愛のない結婚をしたことで、愛情に不信感を抱き続けている。そんなアリサを陰に日向に支えていたのが、店員の小開だった。ある日恋人の裏切りを知り深く傷ついたアリサに、「母危篤」の報が入る。そしていまわの際に衝撃の事実を知らされる…。