東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
(C)2007「東京タワー~o.b.t.o.」製作委員会
200万部を突破し、TVドラマ化もされた国民的ベストセラー小説の映画化。昭和から平成へと移りゆく時代のなかで成長していった”ボク“は、半端でだらしのない父と母の別居後、15で家を出て以来の、愚息。ようやく人並みの生活ができるようになった頃、母がガンに侵されていたことを知る。
- 公開日
- 2007年4月14日(土)
- 監督
- 松岡錠司
- 撮影
- 笠松則通
- 出演
- オダギリジョー 樹木希林 内田也哉子 松たか子 小林薫 冨浦智嗣 渡辺美佐子 佐々木すみ江 原知佐子 結城美栄子 伊藤歩 勝地涼 平山広行 荒川良々 辻修 寺島進 小島聖 吉本菜穂子 光石研 仲村トオル 土屋久美子 小泉今日子 板尾創路 六角精児 宮崎あおい 田口トモロヲ 松田美由紀 柄本明 田中哲司 塩見三省 江本純子 安藤玉恵 栗原瞳 麻里也 竹下玲奈 小林麻子 岩松了
- 製作年
- 2007
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 142
- INTRODUCTION
- リリー・フランキー氏の小説「東京タワー」は、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 2006年本屋大賞」を受賞。そして、200万部を超えるベストセラーとなった。この話題の小説が、遂に映画化された。主人公”ボク”を演じるのは、日本映画界の新しいスター、オダギリ ジョー。そして、もう一人の主役”オカン”を演じるのは、名女優・樹木希林。ユーモラスで逞しい、日本の母を堂々と演じている。若い時代のオカン役には、本作で本格的な演技を披露する内田也哉子。オトン”には実力派の名優、小林 薫。ボクの彼女ミズエ役には、松たか子など豪華なキャストが顔を揃えている。脚本は劇作家や演出家として大活躍の松尾スズキが担当。監督は「さよなら、クロ」(03)の松岡錠司が務めている。福山雅治が、主題歌「東京にもあったんだ」を歌っているのも大きな話題となっている。
- STORY
- 1960年代。オカンは、ボクを連れてオトンの家を出て、実家である筑豊に帰った。そして、妹ブーブおばさんの小料理屋を手伝いながら、女手一つでボクを育ててくれた。オカンは、酒乱のオトンから解放され、近所の人たちと気ままに暮らすようになった。1970年代。中学3年になっていたボクは、大分の美術高校に合格し、一人で下宿生活をすることになった。駅まで見送りにきたオカンがボクに持たせたカバンには、新しい下着と弁当箱と、しわくちゃの一万円札を忍ばせた封筒が入れてあった。列車の中、オカンのおにぎりと漬け物を噛みしめて、15歳のボクは泣いた。1980年代。東京に出て美大生になったボク。学校へもろくに行かず、絵も描かず、ダラダラ過ごすうちに4年が過ぎた。オカンに甘えて留年させてもらい、何とか卒業した。1990年代。少しずつ溜まってしまった借金を返すために、色んな仕事を引き受けているうち、ボクはいつの間にかイラストレーター兼コラムニストになっていた。そんな時、ブーブおばさんから電話でオカンが手術することを聞かされた。手術は一応成功したが、残ったガン細胞を薬で抑え続けていくしかないのだ。ボクはオカンを東京に呼び寄せた。ボクには新しい彼女、ミズエもいた。オカンはミズエを気に入り、ミズエもオカンを慕っている。オカンの手料理を楽しみに人も集まってくる。オカンが来て、ボクが帰る田舎はなくなったが、雑居ビルの一室がボクの「家」になったのだ。だが、ボクが恐れる「いつかやってくる日」は、確実に近づいていた。
- CASTING
- ●オダギリジョー 1976年生まれ。岡山県出身。03年「アカルイミライ」「あずみ」で日本アカデミー賞新人賞受賞。04年「血と骨」で同賞の最優秀助演男優賞受賞。他主な出演作は、「パッチギ!」「オペレッタ狸御殿」「SHINOBI」「スクラップ・ヘブン」(05)、「ゆれる」「パピリオン山椒魚」(06)、「蟲師」(07)など。 ●樹木希林 1943年生まれ。東京都出身。70年、ドラマ「時間ですよ」で人気を獲得。主な出演作は「湖の琴」(66)、「夢の女」(93)、「ピストルオペラ」(01)、「夜を賭けて」(02)、「半落ち」(04)、「下妻物語」(04)など。 ●内田也哉子 1976年生まれ。東京都出身。内田裕也・樹木希林夫妻の娘。「ペーパームービー」「ブローチ」などの著作や、「たいせつなこと」「恋するひと」などの翻訳を手がける。本作で映画デビュー。 ●松 たか子 1977年生まれ。東京都出身。93年、歌舞伎座で初舞台。94年NHKドラマ「花の乱」でデビュー。舞台や歌手としても活躍。主な出演作は「東京日和」(97)、「四月物語」(98)、「ナイン・ソウルズ」(03)、「隠し剣 鬼の爪」(04)、「THE 有頂天ホテル」(06)、「ブレイブ ストーリー」(06)など。 ●小林 薫 1951年生まれ。京都府出身。85年「それから」で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。99年「秘密」で同賞の主演男優賞受賞。主な出演作は、「コキーユ・貝殻」「黒い家」(99)、「阿修羅のごとく」(03)、クイール」(04)、「紙屋悦子の青春」(06)など。
- 配給会社
- 松竹