お父さんのバックドロップ

「新世界プロレス」の中年プロレスラー下田牛之助と小学生の息子・一雄が寂れたアパート「幸荘」に引っ越してきた。母親が他界し、牛之助の父・松之助と一緒の3人暮らしをすることになったのだ。プロレスが大嫌いな一雄は牛之助の職業を恥ずかしく思い、父親に心を開かない。焼肉屋を手伝う同級生の哲夫に、父親がプロレスラーであることをクラスメイトには内緒にしてほしいという“男の約束”を取り交わすのだった。牛之助はマネージャーから、団体の人気を盛り返すためにヒールに転向してくれと懇願されて一度は拒否するが、牛之助は仲間のレスラーをリストラしないことを条件にヒールに転向した。一雄のクラスでも父親がプロレスラーであることがバレて話題になってしまう。息子との溝がますます深くなっていることを感じた牛之助。どうしても尊敬してもらえる父親になりたい。そう考えた牛之助にできることは、やっぱりプロレスしかなかった。そして息子に自分が本気で戦う姿を見せるために、世界空手チャンピオンのロベルト・カーマンに挑戦状を叩きつけたのだった。
公開日
2004年10月9日(土)
監督
李闘士男
脚本
鄭義信 中島らも
撮影
金谷宏二
音楽
coba
出演
宇梶剛士 神木隆之介 南方英二 南果歩 田中優貴 生瀬勝久 奥貫薫 AKIRA コング桑田 荒谷清水 清水哲郎 中島らも 笑福亭鶴瓶 筒井真理子
製作年
2004
製作国
日本
上映時間
98
INTRODUCTION
学生の下田一雄の父親は「新世界プロレス」のプロレスラー・下田牛之助。悪役に転向したお父さんの職業を恥ずかしく思い、クラスメイトにもそのことを内緒にしている。そんな息子の信頼を得るために牛之助は、無謀な戦いを決意するのだった。幅広い層に人気の中島らも原作「お父さんのバックドロップ」が待望の映画化。主演は、「不良品」でも話題を呼んだ宇梶剛士。中年プロレスラー・下田牛之助のまっすぐな男気を好演している。息子・一雄を演じるのは、『インストール』で注目を集めた神木隆之介。牛之助の父・松之助には、チャンバラトリオの南方英二、そして、明るい肝っ玉母さん的役柄で新たな魅力を開花させる南果歩、一雄の同級生に『ぼくんち』の田中優貴。ほか生瀬勝久、奥貫薫など個性的な俳優陣が顔を揃えている。脚本は、『OUT』『刑務所の中』などを一級のエンターテインメント作品にしてきた鄭義信が担当している。監督は、数々のバラエティーを手がけている李闘士男が初監督している。また、音楽はcobaのオリジナルスコアーによる軽快なサウンドがストーリーを彩っている。
STORY
「新世界プロレス」の中年プロレスラー下田牛之助(宇梶剛士)と小学生の息子・一雄(神木隆之介)が寂れたアパート「幸荘」に引っ越してきた。母親が他界し、牛之助の父・松之助(南方英二)と一緒の3人暮らしをすることになったのだ。プロレスが大嫌いな一雄は牛之助の職業を恥ずかしく思い、父親に心を開かない。焼肉屋を手伝う同級生の哲夫に、父親がプロレスラーであることをクラスメイトには内緒にしてほしいという“男の約束”を取り交わすのだった。牛之助はマネージャーから、団体の人気を盛り返すためにヒール(悪役)に転向してくれと懇願されて一度は拒否するが、牛之助は仲間のレスラーをリストラしないことを条件にヒールに転向した。一雄のクラスでも父親がプロレスラーであることがバレて話題になってしまう。息子との溝がますます深くなっていることを感じた牛之助。どうしても尊敬してもらえる父親になりたい。そう考えた牛之助にできることは、やっぱりプロレスしかなかった。そして息子に自分が本気で戦う姿を見せるために、世界空手チャンピオンのロベルト・カーマンに挑戦状を叩きつけたのだった。
CASTING
●宇梶剛士(牛之助) 1962年8月15日生まれ。東京都出身。TV「ひとつ屋根の下2」「スタアの恋」、映画「復讐の荒野」(02)、「NINNIN 忍者ハットリくん」(04)に出演。03年、自伝「不良品」が大きな話題となり、バラエティ番組でも人気を博す。本作で映画初主演。 ●神木隆之介(下田一雄) 1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。99年に5才でドラマTV「グッドニュース」でデビュー。主な出演作は、「探偵家族」「Dr.コトー診療所」。映画「インストール」に出演。声優として「キリクと魔女」「ハウルの動く城」を担当している。 ●南方英二(下田松之助) 1932年11月21日生まれ。和歌山県出身。63年にチャンバラトリオを結成。主な出演作は「神変美女桜」(56)、「ソナチネ」(93)、「鬼火」(97)、「ぼくんち」(03)、「今日の出来事」(04)など。 ●南果歩(金本英恵) 1964年1月20日生まれ。兵庫県出身。83年「伽子のために」で映画でビュー。舞台は「ロミオとジュリエット」(板東玉三郎演出)に出演。90年日本テレビプロデューサー協会賞・エランドール賞、第32回ブルーリボン賞受賞。近作では「HAZAN」(03)、「千の風になって」(04)など。 ●生瀬勝久(菅原進) 1960年10月13日生まれ。兵庫県出身。83年劇団そとばこまちに入団。88年4代目座長に就任(01年退団)。テレビ、舞台などで活躍中。 ●田中優貴(金本哲夫) 1994年7月28日生まれ。大阪府出身。03年「ぼくんち」で映画デビュー。テレビドラマ、バラエティに多数出演。「新仁義なき戦い/謀殺」(02)に出演。
配給会社
シネカノン

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