監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎が初タッグを組む『1秒先の彼』より、岡田将生演じるハジメの魅力が切り取られた本編映像が解禁された。
本作は京都を舞台に、何をするにも人より1秒早いハジメ(岡田将生)と1秒遅いレイカ(清原果耶)の“消えた1日”を巡る物語。脚本を務めた宮藤官九郎と監督の山下敦弘のラブコールで主人公のハジメ役での出演が決まった岡田。2人の岡田への愛情は大きく、宮藤は「企画会議で『ヒロインが岡田くんなら、それもアリですね』と答えました。岡田君には不思議な“ヒロイン感”があると思ったのと、郵便局の窓口に岡田くんが不満げな顔で座っている様が容易に想像できたからです」と唯一無二の岡田の魅力を語り、山下監督も「脚本が岡田将生の魅力を最大限に引き出しているので、皆様お楽しみください」と、クドカン脚本と岡田の相性の良さを認めている。そんな2人が岡田のために用意したのは“残念なイケメン”というキャラクター設定。その期待に全力で応えた岡田の熱演ぶりがうかがえる本編映像となっている。
ハジメが勤務する郵便局の同僚である小沢(伊勢志摩)と元恋人のエミリ(松本妃代)は、昼休み中唐突にハジメをディスり始める。「なんでなんで?なんで(ハジメと)別れたん?」とエミリに詰め寄る小沢。エミリが「皇(ルビ:すめらぎ)さんて、見た目100点じゃないですか」と答えると「性格0点やけどな!」と小沢がすかさず付け足す。その会話を同じ部屋で聞かされているハジメは「あの、いますよ。僕」と存在を主張するも、お構いなしに「日々、減点?今も減り続けてるんですよね!」と続けるエミリ。そしてエミリの新しい彼氏が亀岡出身だと聞いたハジメは「いやいやいや、京都ちゃいますやん!」とツッコみ、意気揚々と京都の地図の前へ。
■『1秒先の彼』岡田将生が演じる愛すべき憎まれキャラ【本編映像】
「北は今出川、南は五条、東は東大路、西は千本。この内側が洛中。京都いうのはこの洛中だけですわ!」と京都へ並々ならぬ愛情を持つハジメならではの謎のマウントが飛び出すも、実はハジメの出身地は宇治の洛外であることが発覚。小沢に指摘され一瞬動揺するが無視を決め、「今度、天橋立行くんです」と自慢するエミリに茶々を入れる。
これまで、映画『謝罪の王様』、TVドラマ「ゆとりですがなにか」のクドカン作品でも、イケメンなのになにかが違う残念なキャラクターを好演してきた岡田。癖の強い京都弁で洛外洛中を説明する姿は憎たらしいのにどこか可愛らしさも感じられ、岡田の真骨頂を発揮し、“クドカン節”に見事順応している様子が伺える。クドカン×岡田のタッグで生まれた新しい愛されキャラは注目必至だ。
7月7日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー