映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『モテキ』『世界から猫が消えたなら』『君の名は。』など多数の映画を製作してきた川村元気の長編監督デビューとなる『百花』よりポスタービジュアルが到着した。
原作は、川村が2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれたこの小説は、発表後、吉永小百合をはじめとした、各界からの絶賛を受け、現在は発行部数18万部を突破。原作者である川村元気自身が監督・脚本を手掛け、映画化が決定した。
記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめとし、数々の映画賞に輝いてきた若手屈指の演技派俳優・菅田将暉。レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなる息子を、繊細かつ力強く演じる。
すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは、黑澤明、増村保造、深作欣二など数々の名匠の作品に多数出演し、映画賞を総なめにしてきた日本を代表する女優・原田美枝子。女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子。記憶を失っていくなか、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母の姿を、圧倒的な存在感と確かな演技力でみせる。
物語の重要なシーンが撮影された、長野県・諏訪湖にて撮り下ろしたスチールは、少し切なげな表情で見つめる、菅田将暉演じる泉と、愛情深い微笑みを浮かべつつも、目の奥に何か秘めた思いを感じる表情をした、原田美枝子演じる百合子の親子を切り取り、本作のテーマカラーでもある「黄色」をあしらった、印象的なビジュアルとなっている。
9月9日(金)より全国ロードショー