レオス・カラックス監督最新作『アネット』より、カラックス監督本⼈から放たれる前代未聞の呼びかけと<スパークス>が歌う本作のメイン曲「So May We Start」が歌われる本編冒頭映像が到着した。
本作は、2021年第74 回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞!本作の製作プロデューサーも務めたアダム・ドライバーと実⼒派マリオン・コティヤールを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダーク・ファンタジー・ロックオペラだ。

「息すらも⽌めて ご覧ください」「上映中の呼吸は⼀切禁⽌です」―劇場の観客に向かってカラックス監督本⼈から放たれる前代未聞の呼びかけから始まる冒頭シーンと、ノイズのかかった映像。やがて、カラックスの「じゃあ、始めようか」という合図とともに、本作の原案と脚本をつとめた<スパークス>が、『アネット』のメイン曲「So May We Start」を、スタジオでコーラスグループとともに歌い出すー。これは現実なのか夢の舞台なのか?⾒る⼈全てを困惑に誘う鮮烈な映像となっている。
■『アネット』冒頭映像
なお、カラックスと同席している美しい少⼥は、9年前に発表、カラックスが⼿がけた前作『ホーリー・モーターズ』にも出演する、娘のナスティア。「『ホーリー・モーターズ』と『アネット』は、僕が⽗親になってからの作品」とカラックスが明⾔するように、成⻑した美しい姿を本作でも披露している。

35年間で発表した⻑編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出⼒と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。1984年、弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』、“アンファン・テリブル”(恐るべき⼦ども)と、カラックスの名を世界中に知らしめた『汚れた⾎』、⼆度の撮影中断に⾒舞われながらもロングラン⼤ヒットを記録した『ポンヌフの恋⼈』、ハーマン・メルヴィルの⼩説を原作に映画化を挑んだ『ポーラX』、そして謎に満ちた迷宮的な内容が⾼く評価された『ホーリー・モーターズ』。その⼀作⼀作で、既存のジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を⽣み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得しているカラックスだが、『アネット』は、『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる最新作。スパークスがストーリー仕⽴てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、カラックスの出会いによって映画へと発展、劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録⾳するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まって、唯⼀無⼆の作品が完成いたしました。また、カラックスが「⽗親になってからの映画」とその特別な想いを語る本作には、カラックス⾃⾝の⼈⽣が⾊濃く反映されていることも⾒所の⼀つとなっている。
4月1日(金)ユーロスペースほか全国ロードショー!