『由宇子の天秤』でも話題!『偽りのないhappy end』河合優実オフィシャルインタビューが到着!

(C)2020 daisuke matsuo
12月15日(水)

12月17日(金)公開『偽りのないhappy end』より、『由宇子の天秤』で第43回ヨコハマ映画祭2021年日本映画個人賞最優秀新人賞を受賞した河合優実のオフィシャルインタビューが解禁された。

2011年の『ヒミズ』から10年間、園子温監督のほとんどの作品の助監督を務め、園監督に師事してきた松尾大輔が、満を持して、長編映画監督デビュー。田舎で一人で暮らしていた妹が東京で自分と一緒に住み始めた途端に行方不明になってしまったエイミと、同じく妹が行方不明のヒヨリが、共に犯人を捜すミステリーをベースに、姉二人の心の揺れを丁寧に描く。

主演は、NHK朝の連続テレビ小説 「なつぞら」でドラマデビューし、CMを中心に活躍中の鳴海唯と、マドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに約1年半同行し、舞台Rock Opera「R&J」ではヒロイン役を演じた仲万美。河合は、エイミの妹・ユウ役を、がミステリアスに演じる。


・演じたユウはどんな女の子だと思いましたか?
ユウは、一人の時間が長かったので、一人の世界を持ってしまっている子だと思います。普通の人だったらうまく共有する相手をどこかで見つけたり、考えすぎることにどこかで折り合いをつけたりして、みんなの間で生きていけると思うんですけれど、自分の中にあるものを外に出すことがすごく苦手な子だと思います。

・ユウは本作ではどのような役割と捉えましたか?
映画は私とエイミの話から始りますが、色々な人に派生していきます。登場人物たちの運命が絡まり合う、その最初の歯車だと思います。エイミが動く動機でもあるし、一番最初に物語を回していく役割だと思います。

・ お姉さん役の鳴海唯さんとはどのような話をしましたか?
鳴海さんは、明るくてまっすぐな方ですけれど、私が悩んで苦戦しているのを感じ取ってくれて、親身になってくれました。実際に動いて誰かに話してくれたりだとか、本当にお姉ちゃんみたいな方でした。主演の居方をされていて、頼もしかったです。

・マイ役の見上愛さんとの共演はいかがでしたか?
お互いお芝居を始めた年だったんです。数ヶ月違いでそれぞれの事務所に入って、こんなにいきなり親友の役で一緒に出演できたというのは、今やるとなったらちょっと恥ずかしさもあるかもしれないですけれど、単純に嬉しかったです。本人がパワースポットみたいな子なんです。本作は内に入る映画でしたが、見上愛の出番がある日はちょっと楽しかったです。

・「言っていないことなんていっぱいあるでしょ」と言ったり、お姉さんがお手洗いに行っている間にお姉さんのフィアンセにお姉さんのことを聞くなど、直接お姉さんに聞けない距離感を感じましたが、お姉さんとの距離感についてはどう考えましたか?
ユウは自分と人が違うということをわかっていてそれを、割り切っちゃうから一人になっちゃう子だと思います。ただ、お姉ちゃんに対してはやっぱり期待があるというか、「家族だからわかってほしい」、「繋がれるかもしれない」ということがずっとあるから、それがまた変な距離感を生んでしまうのかなと思います。親友のマイにも実は開ききっていないし、そういう風にどこかで折り合いをつけて一人になれるんですけれど、お姉ちゃんに関しては「構って欲しかった」という気持ちが捨てきれないから、それが距離を生んでいると思います。

・お姉さんとフィアンセとの会話で、お姉さんがユウが上京したことで「心配事は減った」と言った際に、「心配事ね」とぼそっと繰り返したところが印象的でしたが、そのセリフはどう捉えましたか?
その後エイミが返していなかったと思うんですけれど、それ以上聞いてこないというのもわかっているし、ギリギリのところで責めるというか、「この人何か思っているんだろうな」ということだけを匂わせる、そういう子なんだなと思います。基本自分の中にあるものは自分の中で処理してきた。そのラインを超えちゃったのが、「私って幸せだったと思う?」というセリフだと思っています。

・本作の見どころはどこだと思いますか?
最初ユウとエイミの話なのかなというところから、だんだん色んな人にその糸が絡まっていくみたいな感じで魅力的な人がたくさん出てくるので、その中に、自分の寂しい部分だとか、どうしようもない部分などを感じてもらえたら楽しいんじゃないかと思います。

・読者の方にメッセージをお願いします。
人を見る映画というか、色んな人がもがいている姿が映っていると思うので、どこかに自分の人生だとか考えていることと重なるところが見つかればいいなと思います。

12月17日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

ShareSNSでシェアしよう!

作品紹介

TOP