日中国交正常化50周年記念 日中合作映画『安魂』2021年1月公開決定!

(C) 2021「安魂」製作委員会
9月10日(金)

『火垂るの墓』『こどもしょくどう』の日向寺太郎監督が、ベテラン脚本家冨川元文と初タッグを組んだ日中合作映画『安魂』が完成し、2022年1月15日から岩波ホールほか全国順次公開が決定した。

『安魂』は中国の作家・周大新(チョウ・ターシン)の同名原作を映画化。ベルリン国際映画祭金熊賞受賞を受賞した『香魂女-湖に生きる』(シェ・フェイ監督)の原作者でもある。
周氏は一人息子を若くして亡くし、原作はその息子との魂の交流を綴った実体験を元にした物語。その原作の核となる「大切な人と死別し残された人々の心の再生」を冨川氏が脚本で大胆にアレンジを加え、全編中国ロケ・中国語による本作品が完成した。
日本人留学生役を除く全キャストは中国の役者をキャスティング。主人公の唐大道に、ドラマ「打狗棍」で安徽衛視“國劇盛典“最優秀俳優賞を受賞した巍子(ウェイ・ツー)、息子・英健と青年・劉力宏の2役演じるのは、「青丘狐傳說」で注目を集めた若手俳優・强宇(チアン・ユー)。
そして日本人留学生・星崎沙紀を演じるのは、本作唯一の日本人として出演する北原里英。 『サニー/32』(白石和彌監督)で主演を務めるなど、女優として着実に出演作と経験を重ねる彼女は、本作では全編中国語の台詞で演じている。
日向寺太郎監督初の日中合作映画であり、初の全編海外ロケの映画。コロナ禍の直前2019年秋に中国で撮影され予定通り進んでいたものの、中国ロックダウンの影響で仕上げが一時ストップ。2021年に無事完成することができた。
また、詩の芥川賞と言われるH氏賞を受賞、谷川俊太郎氏の研究と中国語翻訳者としても知られる田原(ティアン・ユアン)氏が企画から携わり、本作の実現に大きく寄与している。

◆日向寺太郎監督コメント
『安魂』は原作者の周大新さんが息子を亡くされ、やむにやまれぬ気持ちで書かれている。
同じく子を持つ親として、父親の気持ちが痛いほどわかった。ある日突然大切な人を失った人が、どのようにして
生きる力を回復するか、人間にとって生きる根源はどこにあるのか、私は周さんになったかのようにしてこの映画を
撮った。

◆北原里英コメント
安魂、参加させていただきました!
唯一の日本人キャスト、全編中国語のセリフ、慣れない土地に慣れない撮影環境…!
初めてづくしでかなり刺激的な毎日でした!自分のセリフに字幕がついているのはなんとも不思議です。
お話は、中国の文化がしっかりとありつつも、日本人のわたしでも分かりやすく、感情移入できるものになっています。
さらに中国の俳優のみなさんのお芝居が素晴らしすぎて、それを間近で拝見できて光栄でした。
みなさんと言語の壁を越えてコミュニケーションがとれたこともいい思い出です。お楽しみに!

2022年1月15日より岩波ホールほか全国順次ロードショー

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作品紹介

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