第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最多5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、視覚効果賞)を受賞したチェン・ユーシュン監督最新作『1秒先の彼女』が大ヒット上映中。“時間”をめぐる新たなラブストーリーの傑作との呼び声高く、2、3回目のリピーター鑑賞となるファンも続出!SNSには「今年ベスト級のラブストーリー!」「細部まで巧妙な脚本が見事」「フィクションの力でここまで笑えて、泣けるなんて最高」「焦らないで自分自身を愛してあげようという優しいメッセージに感涙」など、熱い想いをのせた感想が続々とあがっている。そこで、今回はワンテンポ遅いバス運転手グアタイを演じたリウ・グアンティンが、バス運転を練習している姿を収めたメイキング映像が到着した。

大型バスは車体が長いうえに車幅も広く、さらに車高も高いため、運転中は上下、左右、後部を常に確認しながら運転しなければならない。
撮影前に指導を受けるリウ・グアンティンだが、「バスは巨大な生き物だ。前輪が運転席の後ろにあるから運転が難しい。乗客の命を気にしながら演技するのが大変だった」と苦労を語る。
■『1秒先の彼女』メイキング映像
「スクーター王国」と呼ばれるほど交通量の多い台湾。交通事故件数も多く、バスや車の隙間をぬうように走るバイクにひやひやすることもあるという。バス運転手の立場になった彼は「バイクに乗るときは、バスと距離をとって」と注意喚起した。
そんな彼は、いま台湾映画界で引っ張りだこだ。金鐘奨(台湾エミー賞)最優秀助演男優賞や金馬奨(台湾アカデミー賞)最優秀助演男優賞に輝き、実力派俳優としての快進撃が続く。そんな彼にスタッフが「バスの免許を取得する気は?」と冗談で尋ねると、「俳優に向いてないってこと?」と茶目っ気たっぷりに返した。和やかな会話と笑いが絶えない、リラックスした現場の様子が垣間見える貴重な映像となっている。
新宿ピカデリーほか大ヒット上映中