黒木華・柄本佑がダブル主演を務める映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の追加キャスト、主題歌情報、そして、ポスタービジュアルと予告編が到着した。
本作は、『嘘を愛する女』(18)や『哀愁しんでれら』(21)などクオリティの高い作品を輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2018」の準グランプリ作品を映画化。本作で、漫画家の佐和子役を演じるのは、第44回日本アカデミー賞にて3度目の最優秀助演女優賞を受賞し、唯一無二の輝きを放つ女優・黒木華。佐和子の夫で、同じく漫画家の俊夫役には、『心の傷を癒すということ』(21)、『痛くない死に方』(21)と主演映画の公開が続き、TBSドラマ「天国と地獄」で話題をさらった演技派俳優・柄本佑。
今回発表された追加キャストは、佐和子が通う自動車教習所の先生役には、主演映画『猿楽町で会いましょう』(21)、『サマーフィルムにのって』(21)など出演作が続き、更に来年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も控えている金子大地、佐和子の担当編集者・千佳役に、ドラマ「あなたの番です」(19)、『みをつくし料理帖』(20)と多彩な演技が注目を浴びている奈緒、さらに佐和子の母親役に風吹ジュン。映画、ドラマ、舞台と幅広い分野で活躍する実力派俳優陣が集結した。脚本・監督は、4月スタートのBSテレ東のドラマ「高嶺のハナさん」の監督を務め、ドラマ・映画と活躍の場を広げている新進気鋭の映画作家・堀江貴大。また、劇中漫画を漫画家・アラタアキと「サターンリターン」(小学館刊)が好評連載中の鳥飼茜が担当。映画ファンだけでなく、漫画好きも見逃せない一作に仕上がっている。
今回解禁となる予告編は、結婚5年目を迎えた夫婦の穏やかな買い物シーンから始まった直後、「でも彼には別の女がいた」と夫・俊夫(柄本佑)の不倫が明かされるところから始まる。新連載のテーマを「不倫」にするという黒木華演じる妻・佐和子のセリフに、平然を装う俊夫だったが、佐和子が描き始めた、現実そっくりの不倫漫画を読み進めていくうちに、日に日に追い詰められていく。「漫画だよ、漫画。フィクション!!」と自分に言い聞かせる俊夫だが、漫画には自動車教習所の若い先生(金子大地)と佐和子の笑いあうカットやキスするカットなど、秘めた関係の描写が次第にエスカレート。「佐和子も不倫をしているのか?自分の不倫はバレているのか?」と慌てふためく俊夫の姿からは、どこかクスッと笑ってしまうコミカルな展開も垣間見ることが出来る。佐和子の描く新作漫画は、「現実」か「創作」か。夫婦のウソとホンネが交錯する究極の心理戦は、観客を混乱の渦へと巻き込む予想もつかない展開へ。スリリングな「夫婦映画の快作」を期待させる、緊張感あふれる予告編となっている。
■『先生、私の隣に座っていただけませんか?』予告編
予告と同時に解禁となった主題歌を担当するのは、今年4月にメジャーデビュー、1stシングル「ここで息をして」は人気TVアニメのエンディング主題歌として話題沸騰中、その多彩なソングライティング・センスで多数のアーティストに楽曲提供も行い、2021年ブレイクアーティストとして注目されているシンガーソングライター・eill(読み:エイル)。予告編中盤からは、eillの甘く切ない歌声で歌い上げられる、竹内まりやの名曲「プラスティック・ラブ」が「さて、夫はどんな顔をするだろうか?」という佐和子の謎めいたセリフと相まり、深い余韻を残している。
同じく解禁となったポスタービジュアルは、冷静な顔でこちらを見つめる黒木と柄本の冷静な表情に加えて、それとは対照的に、アラタアキによる汗をかき焦った表情の柄本のイラストが印象的。「その不倫、ぜんぶ描く。」というキャッチコピーも添えられ、佐和子の決意を示しているかのようである。
9月10日(金)より新宿ピカデリー他全国公開