個性的な5人の監督によるオムニバス映画『短篇集 さりゆくもの』 2021年2月20日(土)より新宿K’s cinemaにて公開決定!

(C)2020「短篇集 さりゆくもの」製作委員会
12月11日(金)

日本映画の異才たちに愛され続けてきた女優・ほたるの呼びかけで集まった多彩な監督たちによるオムニバス映画『短篇集 さりゆくもの』が完成。2021年2月20日より新宿K’s cinemaにて公開が決定した!

映画・舞台など数多く出演し、2013年には『キスして。』で映画監督としてもデビューを果たした女優・ほたるが、自身の出演作でもある『色道四十八手 たからぶね』 撮影中に急逝した渡辺譲監督の出征した兄のエピソードからインスパイアを受け、その残りの35mmフィルムで監督第二作となる、無声映画の短篇を製作。その後、去って行ったものや亡くなった人たちを遺すというテーマに共鳴してくれた監督たちを誘い、1本のオムニバス映画として。劇場公開にこぎつけた。

ほたる監督『いつか忘れ去られる』のほか、 『恋とボルバキア』の小野さやか監督が2011年に撮影したドキュメンタリー『八十八ケ所巡礼』、フジテレビ深夜ホラードラマ「あの子が生まれる……」などの山内大輔監督が生まれつき醜い痣のある女を主人公にしたホラー『ノブ江の痣』、数々の国際映画祭に招待され今も8mm映画で映画を作り続ける映像作家小口容子監督『泥酔して死ねる』、そして
『名前のない女たち うそつき女』のサトウトシキ監督は、昨年若くして亡くなった櫻井拓也が主演し親子の離別を描いた『もっとも小さい光』を監督。ジャンルも様々な5本が見事なアンサンブルを見せている。

公開決定あたり、コメントが到着。企画発起人のほたるは、「『いつか忘れさられる』が先に完成していました。しかし、15分という長さの35mmフィルム作品をどういう形で公開したらいいのか…。(中略)これまで懇意にしていた監督方に声をかけ、参加していただいたのが、この短篇集です。最終的に素晴らしいクリエイターたちに集まってもらえたと思っています。」と製作の経緯を明かし、サトウトシキ監督は「画面の中で櫻井は相変わらず愁い輝いています。そんな櫻井拓也にどうぞ会いにいらしてください。」と、惜しくもスクリーンでしか会うことができなくなった俳優についてメッセージを寄せている。

◆ほたる(企画・プロデュース/『いつか忘れさられる』監督)
『短篇集 さりゆくもの』はその中の1本「いつか忘れさられる」が先に完成していました。しかし、15分という長さの35mmフィルム作品をどういう形で公開したらいいのか…。相談に乗ってもらった方に言われたのが「同じテーマと尺で付き合いのある監督に新たに作品を撮ってもらって、短篇集にしてみたら? それはぜひ観てみたい」ということでした。
それは私も観たい!!
ということで、これまで懇意にしていた監督方に声をかけ、参加していただいたのが、この短篇集です。最終的に素晴らしいクリエイターたちに集まってもらえたと思っています。
映画館の暗闇で5本の作品の個性を感じていただければ幸いです。

監督作「いつか忘れさられる」は、出演した「色道四十八手 たからぶね」の残フィルムで撮影をしました。監督をするはずだった故渡辺護監督から、強い影響を受けたお兄様が出征され戻らなかったと聞き、自分の祖父の話を思い出しました。沖縄で戦死し、祖母の元に戻って来た骨壺には小さな白い石数個だけが入っていたと。
このまま何もしないと、それも『いつか忘れさられる』。行ったまま戻れなかった人も映画になる事で忘れさられない。そうしたいと思いこの作品を作りました。

◆小野さやか(「八十八ケ所巡礼』監督)
偶然の再会がきっかけでした。
ほたるさんには不義理を重ねていました。
呑み屋でバッタリ会って今回の上映に声をかけていただきました。
2011年に撮った映像はいつか形にしたいと思っていましたが、自分でもどうしたらよいかわからないままずっとシコリとなっていました。
劣化して取り込めなかった3本のHDVテープがありました。
ひと夏の冒険が永遠にここに刻まれたことを嬉しく思っています。


◆山内大輔(『ノブ江の痣』監督)
自主映画を撮るのは映画学科の学生だった頃以来だから27年ぶりだ。最初にほたるさんから「制作費は監督の自腹で」と言われた。これがクラウドファンディングだったら自分はやらなかった。ずっと人(会社)のお金で撮ってきたし、そこには必ず責任が伴う。今自分が自主映画をやる意味があるとすれば、何にも縛られず自腹で自由に撮ることだ。もちろん監督としてスタッフとキャストには責任がある。だから多くの方に観て頂きたいと思っている。

◆小口容子(『泥酔して死ねる』監督)
酒が好きだ。
19歳くらいから飲み始めて、30年以上飲んでいるが飲み飽きることは、ない。そんなある日、新聞の新刊本広告を見て、衝撃を受けた。町田康・著『しらふで生きる』。有名な大酒飲みである町田康が“四年間、一滴も飲んでいない”という衝撃的事実が宣伝文句として書かれていた。町田康が酒をやめられたなら、この本を買って読めばもしかして私も…?結果は、この映画を見てください。

◆サトウトシキ(『もっとも小さい光』監督)
もう長い付き合いのほたるから相談を受けスタートしました。竹浪が書いてきたのは親子の離別と若い男女の希望の物語です。迷わずに主人公の男を櫻井拓也にお願いし、2年前に撮影と編集まで終わらせて違う映画の撮影に入りました。
オムニバスで一緒に上映される他の作品も決まり、今映画の仕上げの続きをやっています。画面の中で櫻井は相変わらず愁い輝いています。そんな櫻井拓也にどうぞ会いにいらしてください。

2021年2月20日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開!

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