『日日是好日』の大森立嗣監督が、長澤まさみ、阿部サダヲを迎えた最新作『MOTHER マザー』が初夏に公開される。
ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活をおくる自堕落で奔放な女・秋子。しかし、彼女の幼い息子・周平には、そんな母親しか頼るものはなかった。やがて寄る辺ない社会の底辺で生き抜く、母と息子の間に“ある感情”が生まれる。そして、成長した周平が起こした“凄惨な事件”。彼が罪を犯してまで守りたかったものとは——?
本作で主演を務めた長澤まさみが、母親・秋子を演じ、社会の闇へ堕ちていく女に挑戦した。また、秋子と内縁の夫になるホスト・遼を阿部サダヲが演じている。製作は、『新聞記者』(19)、『宮本から君へ』(19)など話題作をおくりだし、現代社会の様々なテーマを世に問い続ける映画会社スターサンズ。河村光庸プロデューサーが、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て、『日日是好日』の大森立嗣監督とタッグを組み、新たな物語として映画化される。
超特報は、不穏な映像からはじまり、「周平」と呼びかける母・秋子のカットで終わるセンセーショナルな15秒になっている。ビジュアルは、長澤が演じる主人公・秋子が、息子・周平(幼少期の周平役:郡司翔 ぐんじ・しょう)を抱きしめ挑発するようにこちらを見つめるスチールと、内縁の夫になる阿部演じる遼と秋子の妖艶なスチール2点が解禁となった。
本作への出演は、長澤まさみが自ら選んだ。2020年の今年、長澤の女優としての活動は、20年目を迎え、5月には舞台『ガー ルズ&ボーイズ』で一人芝居に初挑戦し、映画では大ヒット主演作の続編『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の公開と実話をベースにした 『MOTHER マザー』と硬軟相反する主演作が2作品続く。
長澤まさみは、「今回この脚本をいただいて、結婚しておらず、子供がいない自分は、母親目線ではなく息子の周平の目線で脚本を読んでいました。どこか他人事じゃないと思わせられるリアルさがあって、母親の存在の大きさについて、親が子を育てる責任について考えさせられ、この役を演じてみたいと思いました。」とこの作品を選んだ理由を話し、本作で長澤と初共演となった阿部サダヲは「脚本を読んで、親子って何なんだろうとしばらく考え、何かに寄生していないと生きていけない…人の弱さ、脆さを感じました。初共演でしたが、長澤まさみさんは、シリアスからコメディまで何でも出来る女優さんということは分かっていました。母親役の印象はあまりなかったのですが、凄くグッと来ましたよ、親子のシーン…僕はいないシーンです(笑)」とコメント。
監督・脚本を務めた大森立嗣は「“女”として破滅的なキャラクターである秋子が、一方では、子供をなめるように育ててきた“母”でもあるという一人の女性の大きな隙間をどのように描くかということに監督としてのやりがいを感じました。秋子は、強烈で想像を超えたキャラクターなので演じるのが大変だったと思いますが、撮影を進めるにつれ、長澤さんが作品の中でどんどん大きな存在になっていきました。長澤さんの非常によい表情を収めることができたと思います。」と話す。
■『MOTHER マザー』超特報映像
初夏、全国公開
新境地!長澤まさみが暗黒面の顔を見せる!『MOTHER マザー』2020年、初夏公開!
(C)2020「MOTHER」製作委員会
1月22日(水)