歴史を塗り替えた稀代の映像作家ポン・ジュノが贈るアカデミー賞®受賞後初となる最新作にして集大成『ミッキー17』は、半地下を超えた《どん底》の使い捨てワーカー“ミッキー”による、権力者たちへの逆襲エンターテイメントだ!『ミッキー17』は 本日3月28日(金)公開!「我々は見たこともない世界に連れて行かれる」—今回、3月21日に解禁された役所広司が『ミッキー17』に寄せたコメント全文が解禁された。
第50回カンヌ国際映画祭で最高賞「パルム・ドール」に輝いた『うなぎ』(1997)に主演、第76回同映画祭でヴィム・ベンダース監督作『PERFECT DAYS』(2023)で男優賞に輝いた役所広司は、名実ともに日本を代表する世界的俳優である。そして、第62回同映画祭「ある視点」部門出品の『母なる証明』(2009)でカンヌデビュー後、『パラサイト 半地下の家族』で第72回同映画祭パルム・ドールの栄誉を受けたポン・ジュノ。カンヌが認め、世界で活躍するアジアを代表する2人の映画人が時を超えたエールの交換を果たした。
ことの始まりは、役所広司に対して特別な思いを寄せるポン・ジュノ監督が、西川美和監督作品『すばらしき世界』(2021)に主演した役所の壮絶なまでの演技に「すべてが輝いている」と驚嘆し、ロングレターを贈ったこと。その手紙には、「果たして、映画が始まってものの数分で、私たちは役所広司という俳優ではない、不遇な生い立ちを背負った一匹狼の元やくざ、三上という生々しい生き物を目にすることになる。表情や目つき、わずかな手の動きや仕草で、主人公の人生の履歴を余すところなく表現してしまう役所広司の驚くべき説得力にあらためて感服した。」とし(中略)、「とにかく私たちはその過程で、アジアの大俳優・役所広司がある若い男の脇腹を食いちぎりながら爛々と目を輝かせる、奇異な名場面も目撃することになる。」と感動の言葉が綴られていた。『すばらしき世界』の公開後も、役所広司とポン・ジュノの物言わぬ友情は続いた。今回、ポン・ジュノ監督の『ミッキー17』をいち早く鑑賞した役所広司は、ロングレターへの返信として映画愛に満ちたコメントを寄せた。
劇場は、独特のブラックなユーモアで笑い声に包まれるだろう。
そして、我々は見たこともない世界に連れていかれる。
幼少期に自分がやらかしていた残酷な遊びを思い起させられる…(-_-;)。
今作もポン・ジュノ監督は、観客を大いに楽しませながら、
人間の残酷さと変わらぬ美しさをみせてくれた。
役所 広司(俳優)
ポン・ジュノ監督の集大成『ミッキー17』について、役所広司は「観客を大いに楽しませながら、人間の残酷さと変わらぬ美しさをみせてくれた」と讃える。ポン・ジュノ監督は「僕は、役所広司さんをお迎えして映画を作りたいと常に思っています。細田監督もそうですが、お仕事をご一緒された黒沢清監督、西川美和監督、是枝裕和監督たちがうらやましいなぁと思いながら、嫉妬心も芽生えています」(2021年11月7日談)と語るなど、日本が誇る名優とのタッグを切望していることを公言している。そして今回、本作を鑑賞した役所広司からのコメントを受けて、ポン・ジュノ監督は「役所さんのような大俳優の視点もあり、俳優以前に、観客である役所さんの率直な感想だと感じられて嬉しかったですし、自身のストーリーを投影させて自分のアンテナで観ていただけたと思うと、強く胸に響きました」と喜びをあらわに!そして、今後の展望については、「古くからのファンとして、役所さんの作品を拝見するたびに、これまで様々なインスピレーションを得ることができました。役所さんは大きな演技の幅を持った俳優さんなので、アイデアもインスピレーションも無限に浮かんでくるんです。実際にお目にかかれたらそのうち3つくらいをこっそりお伝えしたいなと思います。今はまだ秘密です」と今後への期待を感じさせるコメントを残した。いつの日か、世界で活躍する2人のコラボレーションが実現する日を楽しみに待ちたい。

人生失敗だらけのミッキーが手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが…それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった!一発逆転のはずが、ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ブラック企業のどん底で搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変する。
■『ミッキー17』特別映像(新たなヒーロー誕生編)
今回解禁された特別映像は、2人のミッキーを演じたロバート・パティンソンが「まさに人生どん底だ」と語り始め、使い捨てワーカーとなり人生どん底に突き落とされたミッキーの姿が紹介される。ミッキーに課せられたのは文字通り「危険なお死事」—、死ぬこと、死ぬこと、死ぬことなのだ。
「死ねば次の仕事が始まる」と嘆くミッキーは、衝突事故の実験台となったり、宇宙で放射線を浴びせられたり、謎のガス部屋に閉じ込められたり…、休む間もなく死んでは生き返る地獄のような任務に晒されている。「何度も生まれ変わる、孤独な仕事、いつまでも続き、自由もない」—まさに地獄の日々。致死率100%の仕事を続けるミッキーだが、それでも「この世界には希望がいる」と立ち上がることを決意する。特別映像は、「とにかくひどい扱いを受けている」、「やがてミッキーのヒーロー的な資質が見えてくる」というロバート・パティンソンのコメントに重ねて、意を決したミッキーが権力者に立ち向かって行く勇ましい姿をとらえた本編映像で結ばれる。ポン・ジュノ監督が描く“人間の残酷さと変わらぬ美しさ”を、ぜひ劇場の大画面で体感しようではないか!

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