「愛してもらえる映画になったんじゃないかなと思いました」『きみといた世界』主演・高橋改オフィシャルインタビュー解禁!

©2024 「きみといた世界」製作委員会
11月29日(金)

日常では交わることのなかったコミュ障でぼっちの高校生・卓とクラスの人気者・碧衣が、他に誰もいない謎の世界に迷いこんだことで繰り広げられる青春 SF ラブストーリー『きみといた世界』より、主演・高橋改のオフィシャルインタビューが到着した。

■オーディションにはどのような意気込みで挑んだんですか?
まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので、気負わず、とにかくお芝居をすることを楽しもうと思って、オーディションに臨みました。

■卓役は自分に合っていると思っていましたか?
合っている面もあり、卓くんは僕が持っていない部分を持っています。

■キャスティングが決まった時の感想はいかがでしたか?
最初「主演です」と言われた時は嬉しく、管理人役はベテランの役者さんが決まるだろうと想定して、心の準備はできていたのですが、私が当時は映像の経験もほとんど無く、キャパ30人くらいの小劇場で舞台をやっていたので、碧衣役は、同じようにこれからの女優さんが選ばれて切磋琢磨していくのかな思っていたら、すでに大活躍されている方が決まって、プレッシャーでした。弓削さんは、小学生の時から好きな役者さんだったんです。小学1年生の時に見ていた「仮面ライダーカブト」で本当にたまたま、弓削さんが演じていた役(三島正人)が一番好きだったんです。「三島さんが目の前にいる!」と感動しました!
この方たちに囲まれてお芝居をするというプレッシャーで、アルバイトでお皿洗いをしながら、気づいたら3枚くらい割っていた記憶があります。

■高橋さんと中川さんの距離は、卓と雲の上の存在の碧衣との距離に近かったんではないですか?
その狙いもあったみたいです。私の演技の稚拙さも含め、応援していただける映画だと思います。

■撮影前にキャラクターのイラストは見たんですか?
見ました。単純に似てるなと思いました。元々私を選んでいただいたのも、絵にそっくりだったかららしくて。元々あったラフの絵から、碧衣ちゃんや管理人さんはちょっとだけ役者さんに合わせて変わっているんですけれど、卓くんは全く変わっていなかったので、よっぽど似ていたんだろうなと思います。手を伸ばして必死な表情をしているイラストだったので、卓くんは必死に頑張っているんだなと思い、演じる時に参考にしました。

■演じる水野卓についてはどのような人物と捉えましたか?
周りのことを見下しているタイプのコミュ障ではなく、周りのことをよく見ていて愛しているいい子で、温かみも持っている優しい素敵な子だと思います。

■オーディションで演じた保健室のシーンで碧衣が指摘する、卓のクラスメイトを⾒つめる優しい眼差しはどこからくるものなのだろう、と考えたとのことですが、その碧衣のセリフが役作りのヒントになったんですか?
はい、卓くんの役を掴む起点だったと思います。

■卓くんはコミュ障で陰キャぼっちという設定ですが、ご自身と重なる部分はありますか?
はい、とっても。高校時代は友人がおらず、卓くんと同じかそれ以下の高校生活を送っていました。置かれた環境は同じでも、考え方は卓くんと僕とで全然違ったんですけれど、僕は便所飯とかは経験していて、一人でいるしんどさとかはすごくわかります。
 
■コミュ障の役というのは演じるのが難しかったのではないかと思いますが、工夫したことなどはありますか?
卓くんって特に序盤は吃るんですけれど、それを記号的に演じてしまうのは、誰かを傷つけてしまう可能性もあるし嫌だったので、頭の中で考えていることはたくさんあるけれど、それがスムーズに出てこないという思考の流れを丁寧に考えて、慎重に演じました。

■アクションシーンはいかがでしたか?
大変でした。アクション監督で異次元の生命役の島野(知也)さんが「こう殴るから避けてね」だけでなく、一つ一つ、「右に避けるのはこういう理由があるんだよ」「ここで一歩踏み出すのはこういう理由があるんだよ」と理由や思考の流れまで説明してくださったので、アクションは初めてだったんですが、やりやすかったし、楽しく演じられました。

■吉川さんが「一人は怖いから一緒にいてほしい」と言うなど、夢のようなやりとりもありますが、一番キュンとしたのはどのシーンですか?
中川さんに一番キュンとしたのは、撮影が終わった後、弁当を食べて、楽屋で「よし、帰るか」と言った瞬間です(笑)。普通の中川さんがかっこいいなと思って。お芝居だと、屋上で二人で並んでいるシーンは、周りの綺麗さもあるし、心地いいというかキュンとしました。

■ご自身だったら、「どちらか1人しか元の世界に戻れない」と言われたら、どうしますか?
後先考えないで、その場では、「先帰って」って言うと思います。もちろん「先帰って」って言っても後悔はするけれど、「先帰るから」と言って先に帰ったら、そっちも後悔すると思うので、どっちの後悔の方がまだポジティブに捉えられるかの選択です。

■中川可菜さんとの共演はいかがでしたか?
楽しかったです。年も近いスタッフさん数人と一緒にどんどん仲良くなりましたし、中川さんが先に撮影が終わって帰ったら、心細くもなりました。

■弓削智久さんとの共演はいかがでしたか?
かっこよかったです!かっこよかったし、一番覚えているのは、卓くんがベッドにいて、管理人さんがそれを見ていてくれるシーンの弓削さんの温かさです。手を添えてくれた時の温かさを今でも覚えています。

■完成した映画を観た感想はいかがでしたか?
いい映画でした。撮影から時間が経っていたので、こんなに二転三転していたっけと思ったり、自分でも観ながらドキドキして、愛してもらえる映画になったんじゃないかなと思いました。

■脚本で読んだ時や撮影時と印象が変わったところはありますか?
卓くんを演じるにあたって、あんまりヒーローっぽくしちゃいけないと思って、そういう演技はしなかったんですけれど、観ていただいた方たちは卓くんの成長も捉えてくれていました。

■読者にメッセージをお願いします。
観ていただいた方から、古き良き大林宣彦監督の映画みたいだったと言われました。その当時の空気感を味わっていただくためにも、ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。

12月14日(土)〜12月27日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開ほか全国順次

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作品紹介

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