11月29日(金)より全国順次ロードショーとなる「70/80年代 フランシス・F・コッポラ特集上映 ―終わりなき再編集―」より、上映作品の一つである『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』の特別映像が到着した。
2度のアカデミー作品賞・パルムドールを受賞。その傍ら、スタジオ倒産危機、幾度の自己破産、終わらない再編集…我々はまだ、彼を超える映画監督に出逢えていない。
作品ラインナップ(スペースは全て半角空け)
『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』
『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』
『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』
『ハメット』(『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』を併映)
今回解禁となった特別映像では、コッポラが莫大な資産を投げ打って立てた巨大スタジオでの記者会見映像。暗がりの中には、多くの人々の姿が見え、その注目度の高さが窺える。コッポラが役者を紹介しようと彼らの姿を探していると、記者の一人から「財政難の噂は本当ですか?」という質問が。そのセリフがとにかく不快だったコッポラは「この会見は私の好きなように行うので、それが嫌なら出てってくれ」と記者に退場を促す。
■『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐ 』撮影スタジオお披露目映像
当時その撮影規模に、彼が注ぎ込んだ予算、映画そのものの派手さ豪華さに最新技術の活用など、夢のような映画制作が叶えられていると思われる一方で、金銭面では、どんどん経営が危ぶまれていくゾエトロープなど、当人たちはかなり混乱の最中にいたといえよう。まだ映画が完成もしていない中でのこの会見では、その様子が伝わっていると同時に、なんとしても完成させなければというコッポラの強い意志も見受けられる。
さらに、29日の公開日より「海外オリジナルデザイン入場者限定チラシ」の限定配布を決定!『ワン・フロム・ザ・ハート』『カンバセーション…盗聴…』の海外オリジナルポスターデザインを踏襲し、裏面にはここでしか読むことができない監督からのメッセージ、より鑑賞を楽しめる作品概要を掲載。二種類どちらもゲットしたいところ。
パンフレットは、サイズもページ数も型に収まらない!総勢9名の執筆者による、総字数75,000字越え、規格外の大ボリューム!
公開日に間に合うのか、と編集部が若干途方に暮れていた終わりなき文字校正…そして映画論考だけじゃない、彼の幾多なる破産を救ったコッポラのワイン事業も紹介。フランシス・フォード・コッポラを徹底大解剖。編集部が全力を尽くして目下、編集中。
合計52ページに渡り、コッポラが如何に独自の道を辿り、唯一無二の映画監督となり得たのか。必読のパンフレットとなっている!
執筆陣:南波克行、山本祐輝、大川景子、入倉友紀、渋谷哲也、黒岩幹子、長谷川町蔵、藤井仁子、小西香織(エノテカ)
(敬称略・順不同)
■トークショーなどの詳細は公式サイトへ
11月29日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、立川シネマシティ他全国順次ロードショー